最初から分かっていた
君は僕のものにはならない
最後まで夢見ていた
想い続ければ報われるんだと
灯火のように照らして導いて
立ち止まる背中を押し出す
「…どうか、前へ」
恋しぐれ惑う夕闇
君のいない日々を越えて行く
小さくてか細い炎を
今もまだ消せないでいる
出会うため生まれてきた
それがすでに間違っていたの?
ありふれた恋をしたら
いつかすべてを忘れられるの?
お願い泣かないで悲しくなるから
君が行く先が光で
満ちるように
恋しぐれ伸びた影踏み
君の歌を口ずさんでみた
瞳(め)を閉じたらいつでもすぐに
記憶の中で会いに行く
さよならと震える声も腕も
愛しくて僕は何度も君に恋をする
切なく胸打つ痛みすら愛しく
心地良くなる時を待つ
恋しぐれ惑う夕闇
君のいない日々を越えて行く
小さくてか細い炎を
今もまだ消せないでいる