作詞:すだちさん
歪んだショーケースの中でぽつり
吐く息もないまま外を見つめる
埃ひとつないこの明るい部屋で
ワタシだけが一点の黒ずみのよう
貴女は無邪気に微笑んでみせて
ワタシを「綺麗」なんて言う
いつもいつも憎んでは焦がれ、そして
貴女に心ごと惹かれていくの
それは瞬かない 星のよう
こんなに愛しいのに
温もりさえない ワタシは
悲しみも 伝えられないまま
歪んだショーケースの中でずっと
貴女を想いながら夢を描くの
その髪に触れられるときが来たら
ワタシと揃えて ああ 結んであげたい
貴女が大切そうに抱くあのコの
ガラス細工の眼に
揺れる淡い恋の排水溝を見た
犇き合うのは惨めな嫉妬
それは瞬く間 滲んで
ワタシを蝕んでく
くすんで侵して 壊れて
それでもただ貴女だけ想う
それは瞬かない 星のよう
ワタシを抱くその手が
いつしか冷たく 沁みれば
悲しみも 愛せるのでしょうか